
「ケアマネくん」は、高齢者アセスメント手法「TAI」による評価結果をもとに、利用者一人ひとりの課題に合ったケアプランを自動作成するシステムです。画面に表示される高齢者の状態像を、イラストを見ながら順番にクリックしていくだけで、本人の状態に応じたケアプランが作成されます。1999年に明治生命グループの事業としてリリースされ、2003年にはビジネスモデル特許を取得しました。いわば、介護分野における人工知能的システムの先駆けとも言える存在です。
ケアプランだけでなく、モニタリングシート、週間カレンダー、指導・監査に必要な書類など、多様な帳票を簡単に作成できる点も特徴です。数度のリニューアルを経て、2014年からは株式会社日本ケアコミュニケーションズが事業を継承し、現在も現役のシステムとして稼働しています。
リリースから25年以上が経過していますが、イラストの親しみやすさや軽快な画面展開は、今見ても古さを感じさせません。また、作成されるケアプランには、自立支援や福祉機器の活用に関するアイデアが数多く盛り込まれており、現在の介護政策の方向性から見ても先進的な内容を備えています。制度改定に合わせた点数テーブル、帳票デザイン、OS対応などは継続的に更新しながら、基本となるメインロジックはほとんど変わらず、四半世紀にわたり使われ続けてきました。現在も数千人のケアマネジャーに利用されている、まさに“ギネス級”とも言える介護ソフトです。